がっかりする話から先に済ませておきましょう。ラブアンバジョの町には、泳ぎたくなるようなビーチがほとんどありません。海沿いは現役の港で、船や燃料、漁網、防波堤が並んでいます。ホテルから歩いてすぐの白い砂浜、というものはありません。そんな休暇を思い描いていたなら、現地に着いた初日ではなく、今のうちにイメージを修正しておいてください。
いい話もあります。わざわざ飛行機で訪れる人がいるほどのビーチは確かに存在し、なかには本当に行く価値のある場所もあります。ただ、町の中にはないのです。どのビーチもコモド国立公園の中にあり、船で向かうことになります。つまり宿からの散歩ではなく、日帰りツアーか船中泊クルーズが必要です。そこさえ受け入れれば、計画はシンプルになります。
この記事では、時間を割く価値のあるビーチを正直に評価し、それぞれへの行き方を具体的にご紹介します。

結論から
| ビーチ | 砂の色 | 行き方 | 行く価値は? |
|---|---|---|---|
| ピンクビーチ | ピンク | 日帰りツアーかクルーズ | あり、主役 |
| パダール島の湾のビーチ | 白とピンク | 日帰りツアーかクルーズ | あり、頂上からの眺めで |
| タカ・マカッサル | 白い砂州 | 日帰りツアーかクルーズ | あり、短い立ち寄り |
| カナワ島 | 白 | 船、町から近い | 時間が少ないなら |
| ケロール島 | 白 | 船、町から近い | あり、手軽できれい |
ピンクビーチ(Pantai Merah)
絵はがきでおなじみのビーチで、その人気にふさわしい場所です。砂は本当にピンク色で、白い砂に赤いサンゴのかけらが混ざって色づいています。最初に足を踏み入れたときは淡い色ですが、波が砂を洗ったときや、濡れた砂を手ですくったときには、ぐっと濃く見えます。真昼の強い日差しでは色が飛んでしまうので、早朝と夕方前がいちばんきれいです。
ここに立ち寄る本当の理由は、海水浴とシュノーケリングです。岸から数メートルでリーフが始まり、魚もたくさんいます。マスクはできれば持参してください。船のレンタル用具は当たり外れがあります。
ひとつ正直にお伝えしておきます。国立公園内には「ピンクビーチ」と呼ばれる浜が2、3か所あります。メインのビーチは本当にピンクです。船が着いた先がただの白い浜に見えるのに、クルーがそこをピンクビーチと呼んでいたら、それは格下のほうです。予約前に、どのビーチに行くのか確認しましょう。
行く価値: あり。ここが主役です。ビーチが最優先なら、ここを軸に一日を組み立ててください。時間帯や色の見え方、どの船が一番乗りできるかはコモドのピンクビーチガイドで解説しています。
パダール島の湾のビーチ
パダール島(Padar)に登る人の多くは砂浜ではなく景色が目当てで、それで正解です。頂上からは弧を描く3つの湾を見下ろせ、それぞれ違う色のビーチがあります。ひとつは白、ひとつは灰黒色、ひとつはピンク。上から3つを一度に眺めるのが、あの有名な一枚です。
ふもとの白砂の湾ではビーチに上陸でき、ハイキングの前後に船が立ち寄ることもよくあります。砂はきれいで、湾の中の海は穏やか。登ったあとに泳いで体を冷やすのにぴったりで、きっとそうしたくなるはずです。なにしろ登りは暑いので。
ハイキング自体は短いものの、ところどころ急です。どんな登りなのか事前に知っておきたい方は、パダール島サンライズハイキングの記事で詳しくまとめています。
行く価値: あり。ただし景色が先、ビーチは二の次です。パダール島の砂浜のためだけにフローレス島(Flores)まで飛ぶ人はいません。

タカ・マカッサル
タカ・マカッサル(Taka Makassar)は、厳密には島ではありません。海の真ん中に浮かぶ細い三日月形の白い砂州で、満潮時は半分ほど水に沈み、干潮時には端まで歩けます。両側にターコイズブルーの海が広がり、ほかには何もない砂州に立つ。それが魅力で、期待を裏切りません。
立ち寄りは、どうしても短くなります。日陰も設備もなく、できるのは水の中を歩く、写真を撮る、砂州沿いのリーフでシュノーケリングをする、くらい。このあたりはマンタが通る海域で、日帰りツアーではタカ・マカッサルの次にマンタポイント(Manta Point)へ向かうのが一般的なので、一日の流れにすんなり収まります。
できれば干潮時に行きましょう。満潮時は立てる砂がほとんど残らず、魅力が一気に薄れます。
行く価値: あり。30分の立ち寄りとして。午後をまるごと過ごす場所ではありません。
カナワ島
カナワ島(Kanawa)の一番の強みは、ラブアンバジョから近いことです。ちゃんとした白砂のビーチと浅く澄んだ海があり、長い桟橋からそのままシュノーケリングもできます。長年、リゾートができては消えを繰り返してきたため、設備の状況は変わります。丸一日過ごす計画を立てる前に確認してください。
町から近いので、時間は限られているけれど、国立公園を一日かけて回らずにまともな砂浜で海に入りたい、という方に向いています。公園の奥にあるビーチに比べると穏やかで地味。それで十分と思うか、印象に残らないと感じるかは、何を求めて来たか次第です。
行く価値: 場合による。日程が詰まっているならおすすめ。ピンクビーチを含む日帰りツアーにすでに参加するなら、飛ばしてかまいません。
ぴったりの旅を選ぶ
ケロール島
ケロール島(Kelor)は、町からいちばん近いきれいな島のビーチで、出航した船が最初に立ち寄ることもよくあります。小さな白い砂浜に、泳ぐのにちょうどいい浅く澄んだ海。15分で登れる短く急な丘があり、周りの島々を見渡せます。
手軽で、すぐ行けて、町で見つかるどのビーチよりきれいです。一日がかりのボートツアーなら、それ自体が目的地というより、体を慣らす最初の立ち寄り先といったところです。
行く価値: あり。その範囲でなら。手軽で近く、一日の最初のひと泳ぎにぴったりです。
ビーチへの行き方(すべて船で)
ここで紹介したビーチは、どれも船で行きます。道路でつながっている場所はひとつもありません。現実的な行き方は3つです。
乗り合いの日帰りツアー。 ラブアンバジョ発の定番スピードボート日帰りツアーは、パダール島、ピンクビーチ、タカ・マカッサル、マンタポイント、コモドドラゴンを長い一日ですべて回ります。当社のコモド島日帰りツアーは1人IDR 1,450,000から。ピンクビーチや砂州を訪れる方のほとんどがこの方法で、たいていの旅行者にとってはこれが正解です。06:30にホテルへお迎え、船は07:00ごろ出航し、夕方前には戻ります。
船中泊クルーズ。 ビーチでの時間を長くとりたい、混雑を避けたいなら、リブアボードがおすすめです。船で寝泊まりして、日帰りの船団が着く前の早い時間にビーチへ行けます。費用は上がりますが、海で過ごす時間が増え、ピンクビーチの朝を気持ちよく迎えられます。
Ballona Phinisiのコモドボートツアーでは、2日目の最初の立ち寄り先がピンクビーチです。近くに停泊して一夜を過ごし、町から日帰りの船が来る前に上陸します。
プライベートチャーター。 立ち寄り先もペースも自由に決められます。決まった日帰りルートではなく、カナワ島やケロール島に行きたい家族やグループに最適です。料金は船によって変わります。
どれを予約しても、出発はメインの港からです。まだ暗い05:30にどこに立っていればいいか不安なら、港ガイドで桟橋を案内しています。海の状態も大切です。ラブアンバジョのベストシーズンは乾季、おおむね4月から11月で、海が穏やかになりビーチがいちばん美しい時期です。町そのものをもっと知りたい方は、ラブアンバジョでやりたいこともどうぞ。
“まだ島が足りない方へ。 スラウェシ島には、この海岸線をもっと静かにしたような場所があります。ラベンキ・ソンボリ(Labengki Sombori)は、人知れぬラグーンや海の洞窟、バジョ族の水上集落が点在するカルスト地形の群島で、ケンダリ(Kendari)から船で向かいます。こちらもAsik Travelが運営しており、海で過ごす一日がまったく違った形になります。
よくある質問
ラブアンバジョの町に泳げるビーチはありますか?
ほとんどありません。町の海沿いは現役の港で、海水浴に向いたビーチはありません。良いビーチはすべてコモド国立公園の中にあり、船で向かいます。いちばん近くでまともに泳げるのはケロール島やカナワ島といった島のビーチですが、それでも船で行く必要があります。
ピンクビーチには日帰りで行けますか?
はい。ラブアンバジョ発の定番スピードボート日帰りツアーには、パダール島、タカ・マカッサル、マンタポイントとともにピンクビーチが含まれています。料金は1人IDR 1,450,000からで、早朝から夕方前までの行程です。
ピンクビーチはなぜピンク色なのですか?
白い砂粒に赤いサンゴのかけらが混ざり、ピンク色に色づいているためです。砂が濡れているときや手ですくったときにいちばん濃く見え、真昼の強い日差しの下では色が薄れます。朝と夕方前がいちばんきれいです。
泳ぐならラブアンバジョのどのビーチがいいですか?
きれいな砂とすぐ沖のリーフがそろっているピンクビーチが、海水浴とシュノーケリングを一緒に楽しむなら一番です。町の近くで穏やかな海を手軽に泳ぐならケロール島、パダール島のふもとの白砂の湾はハイキング後のクールダウンにぴったりです。


