結論から
ラブアンバジョを訪れるなら、5月から10月上旬がベストシーズンです。その中でも6月、7月、9月は町がいちばん良い顔を見せる時期。通りは乾き、港は穏やかで、レストランもダイビングショップもすべて営業しています。夕日の時間には、海沿いの誰もが足を止めて空を眺めます。できれば避けたいのは1月下旬から3月上旬。西風が吹き始め、船は港に留め置かれ、町の半分ほどが年に一度の休みに入る時期です。
旅の目的が島めぐりなら(ほとんどの方がそうでしょう)、まずはコモド島のベストシーズンの記事をご覧ください。海の状態、シュノーケリングの透明度、マンタ、ドラゴンについて月ごとにまとめています。要点だけ言えば、船のシーズンと町のシーズンは同じです。このページでは、その記事で触れていない部分を扱います。ラブアンバジョという町そのものが一年を通してどんな雰囲気なのか、ホテルが安いのはいつか、そして季節ごとに港から出る日帰りツアーがどうなるのか、です。
港町だから、暦を決めるのは海

ラブアンバジョには町なかのビーチ文化と呼べるものがなく、目の前の海があるからこそ成り立っている町です。ピニシ船(Phinisi)やスピードボート、漁船がひしめく港の上に、丘を這い上がるように町が広がっています。海が穏やかなら町は活気づき、港長が出航を認めなくなると、一日のうちに町全体の動きがゆっくりになります。
だからこの町の暦は、そのまま船の暦です。季節は2つだけ、難しいことはありません。
乾季(おおむね5月〜10月)。 暑く、埃っぽく、雨はほとんど降りません。日中の最高気温は30〜32°C、夜は22〜24°Cほど。町の裏手の丘は茶色に変わり、空気は澄み、朝の港はたいてい鏡のような凪です。主要なお店はどこも営業し、スタッフもそろっています。
雨季(11月〜3月)。 丘が緑に染まり、町は静かになります。雨は一日中しとしと降るより、短く激しく降ることがほとんどで、午後や夜間に多いです。雨も風もいちばん強いのは1月と2月。日帰りツアーが欠航になったり、メンテナンスのため休業する催行会社が出たりするのもこの時期です。
ホテルが安い時期、高い時期
お客様が実際に支払っている金額から見た、おおよその目安です。
いちばん高いのは8月です。客室料金は端境期より20〜40%高く、評判の良い中級ホテルは2か月ほど前に満室になります。ピーク月の様子は8月のラブアンバジョで詳しく書いています。
6月、7月、9月も高めですが、常識の範囲内です。2〜4週間前に予約すれば、希望どおりの部屋がとれるでしょう。
4月、5月、10月、11月上旬はお得な時期です。同じホテルがピークより20〜30%安く、数週間前ではなく数日前の予約でも間に合うことがよくあります。
12月はクリスマスと年末年始に再び料金が跳ね上がり、1月から3月が本当のオフシーズンになります。2月には、8月の半額近い値段で良い部屋が出ているのを見たこともあります。ただし落とし穴ははっきりしています。宿代は浮いても、船が出ないかもしれないのです。
レストラン、ダイビングショップ、そして町のリズム
5月から10月は、すべてのお店が開いています。海沿いのレストランは夕日の時間には満席になり、ダイビングショップは1日2便の船を出します。7月と8月は、人気の夕食スポット4、5軒には予約が必要です。
11月は落ち着き始める月。まだにぎやかですが、メニューが少なくなっていたり、平日の通りが静かだったりと、変化に気づくはずです。
1月と2月は、町がひと息つく時期です。いくつかのレストランが2〜6週間休業し、ダイビングショップの中には1日1便に減らしたり、年次メンテナンスで完全に休んだりする店もあります。船のクルーはそれぞれの村へ帰省します。それでも開いているお店はたくさんあります。ここは港も学校も漁船団もある、人が暮らし働く町で、シーズンオフに閉まるリゾートではありません。とはいえ、誰かの7月の写真で見たにぎわいを期待して2月に来ると、本当に同じ場所に着いたのかと戸惑うかもしれません。
3月下旬になると、お店が再開し始めます。4月の町は、昼寝から目覚めて伸びをしているような雰囲気です。
夕日のシーズン

ラブアンバジョの夕日は、フローレス島(Flores)でいちばんの無料のショーです。港の島々の向こうに太陽が沈むと、ピニシ船の船団がシルエットになり、丘の上のルーフトップバーはどこも人で埋まります。
乾季の魅力は確実さです。5月から10月は空が澄み、きれいなオレンジ色の光に包まれて、ほぼ毎晩しっかりとした夕日が見られます。雨季は、当たればドラマチック。巨大な雲の塊が下から照らされますが、その1回のために曇った夕方を3回待つこともあります。夕日を重視するなら(旅のなかでもとりわけ写真映えします)、乾季に軍配が上がります。
どこから眺めるにしても、まずは海沿いを歩いてみてください。桟橋やナイトマーケット、ビューポイントの場所は港ガイドにまとめています。
ぴったりの旅を選ぶ
季節ごとの日帰りツアー事情

ここからが実用的な話です。パダール島(Padar)、コモド島、シュノーケリングスポットへの日帰りツアーは早朝に港を出発し(当社のツアーは06:30にお迎え、07:00ごろ出航)、外洋を渡って向かいます。
5月から10月は、ほぼ確実に出航します。海は穏やかで船酔いする人もおらず、予定の行程をすべて回れます。当社のコモド島日帰りツアーも、この期間は基本的に毎日予定どおり催行しています。
11月、12月、3月は、たいていの日は問題ありませんが、予備日を確保しておくべきです。予報が崩れると、行程を入れ替えたり、午後の風を避けて早めに出発したりすることがあります。予備日が1日あれば、欠航になっても「困った」で済み、「台無し」にはなりません。
1月下旬から2月は、行けない日が出る前提で計画してください。西風がピークになると港長が船を港に留め、それが何日も続くこともあります。2月上旬に3日間だけのタイトな旅程なら、旅のメインイベントを賭けに出しているようなものです。船中泊の船も影響を受けます。リブアボードには好天が何日か続くことが必要で、多くの方が4月から11月上旬に予約するのはそのためです。
もうひとつ、町ならではの注意点です。コモド空港(LBJ)は町のすぐ上にあり、天候には強いほうですが、雨季の午後の嵐で便が遅れたり、ほかの空港へダイバートしたりすることがまれにあります。1月と2月はできれば午前の便を選び、到着当日に船に乗る予定は絶対に組まないでください。
町の月別ガイド
| 月 | 町の天気 | 混雑 | 私たちの見方 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 雨が最も多く、風も強い | とても静か | 安いが、船が出ない日もある |
| 2月 | 雨、上旬は風が強い | とても静か | 最安値、ただし最大の賭け |
| 3月 | 嵐が落ち着いてくる | 静か | 下旬から再び快適に |
| 4月 | ほぼ乾燥 | 少なめ | お得な月、町が再始動 |
| 5月 | 乾燥、晴天 | 増えてくる | サービスはすべて再開、料金も手頃 |
| 6月 | 乾燥、暑い | 混む | ベストシーズンの始まり |
| 7月 | からからに乾燥 | とても混む | 条件は最高、早めの予約を |
| 8月 | からからで埃っぽい | 最も混む | 素晴らしいが、混雑して料金も高い |
| 9月 | 乾燥、晴天 | 落ち着いてくる | 私たちのいちばんのおすすめ |
| 10月 | 乾燥、雲が出始める | ほどほど | 安定して楽しめる最後の月、お得 |
| 11月 | 季節の変わり目、雨も | 少なめ | 予備日があれば大丈夫 |
| 12月 | 雨が定期的に降る | 年末年始は混む | クリスマス需要、天気は運次第 |
私たちなら、いつ行くか
迷わず9月です。8月の人波は帰国し、天気はまったく崩れず、ホテル代は下がり、それでも毎朝、満員の船が次々と港を出ていきます。シーズン始まりの活気を味わいたいなら、6月が次点です。
コスパ重視なら、4月下旬、5月、10月を。乾季の体験の90%はそのままに、端境期の料金で泊まれます。
そして2月しか休みが取れないなら、日程に余裕を持たせ、本を1冊持って、船のスケジュールには期待しすぎずに来てください。緑の丘は本当にきれいです。ただ、何と引き換えにしているのかは承知しておきましょう。
よくある質問
コモド島とラブアンバジョのベストシーズンは同じですか?
はい。町と国立公園は同じ天気なので、5月から10月上旬という時期はどちらにも当てはまり、6月、7月、9月がベストです。違うのは、それをどこで実感するかだけ。町ではホテル料金やレストランの営業状況に、海の上では海況や透明度に表れます。船旅の側面についてはコモド島のベストシーズンで詳しく解説しています。
ラブアンバジョにいちばん安く行ける月はいつですか?
たいていは2月です。ホテルは大幅に値下げされ、航空券も安く、町は静か。その代わり船が欠航するリスクが現実にあるので、日程に融通がきく方だけにおすすめします。
雨季は一日中雨が降るのですか?
そういう日はまれです。雨季の雨の多くは午後や夜間に激しく降り、そのあと晴れます。雨が長く続き、実際に船を止めるほどの強風が吹くのは1月と2月です。12月と3月はずっと穏やかです。
雨季でもラブアンバジョへの飛行機は予定どおり飛びますか?
おおむね大丈夫です。コモド空港は一年中運用されており、欠航はめったにありません。ただ1月と2月は午後の嵐で遅延や、まれにダイバートが起きることがあるので、この時期は午前の便を予約し、船の出発前に予備日を1日設けてください。
町には何日滞在すればいいですか?
多くの方は3〜4泊で十分です。日帰りツアーに1日、休養や夕日を楽しむ日に1日、そして予備日。ダイビングをする方や、内陸のワエ・レボ(Wae Rebo)まで足を延ばす方は、もう少し日数を増やしましょう。雨季なら、天候対策として最低1日は追加してください。


