コモド国立公園で撮影した、大人のコモドドラゴンの顔のクローズアップ
すべての記事を見る

コモド島とリンチャ島はどちらがいい?ドラゴン観察で比べる地元目線の正直比較

Asik Travel
8
2026年5月27日

結論から

コモド島がおすすめなのは: 有名な島の名前を旅の記録に残したい、50人以上のほかの観光客とトレイルを共有しても気にならない、いちばん大きなドラゴンに出会える確率を最大にしたい、という方。

リンチャ島がおすすめなのは: 静かなトレイルを歩きたい、高低差があって眺めの良い道がいい、観光客1人あたりのドラゴンの数がやや多いほうがいい、レンジャーとの散策を20人未満で楽しみたい、という方。

私たちはどちらの島にも何百回と足を運んできました。客観的に間違った選択というものはなく、それぞれの体験にははっきりとした違いがあります。実際のところを詳しく見ていきましょう。

午後の黄金色の光を浴びる大人のコモドドラゴン、コモド島
ロー・リアンに住みついたドラゴンたちは、レンジャー詰所の近くに集まります。静かな見学のつもりが、そうもいきません。

共通点

どちらの島もコモド国立公園の中にあります。どちらにも公式のレンジャー詰所があり(コモド島はロー・リアン(Loh Liang)、リンチャ島はロー・ブアヤ(Loh Buaya))、レンジャーが案内する散策が決まった時間に行われています。入園料も同じで、資料上のドラゴンの生息数も似通っています(それぞれ約1,500頭)。

どちらも船でしか行けません。ラブアンバジョからスピードボートで、ロー・リアンまでは約2.5時間、ロー・ブアヤまでは約1.5時間です。

安全上のルールも共通です。レンジャーから離れない、グループで歩く、トレイルから外れない、ローアングルの写真を撮ろうとしゃがまない。

違うところ

混雑と静けさ

実際の旅でいちばん大きな違いはここです。

コモド島。 有名な島です。混み合う日には、クルーズ船が150人以上の乗客をロー・リアンに一気に降ろします。トレイルでは複数のレンジャーグループがすれ違うこともあり、写真の背景にはたいていほかの観光客が写り込みます。ピークシーズン(7月〜9月)のコモド島は、インドネシアの大自然の基準からすると本当に混んでいます。

リンチャ島。 訪問者数はコモド島のほんの一部です。普段の日なら、ロー・ブアヤで一緒になる観光客はせいぜい30〜50人ほど、もっと少ないこともよくあります。その時間帯、トレイルにいるのは自分たちのレンジャーグループだけ、ということもあります。より静かで、より埃っぽく、「本当に野生の場所にいる」という感覚が強い島です。

静けさを大切にするなら、リンチャ島の圧勝です。

ドラゴンの見やすさ

野生の生息数はどちらの島も同程度です。問題は、実際に見られるかどうか。

コモド島。 ロー・リアンにはレンジャー詰所の近くに人の出入りが多いエリアがあり、ドラゴンはそこに集まることを覚えています(とくに厨房やレンジャー宿舎の周り)。散策が始まる前から、少なくとも2頭はほぼ確実に見られます。普段の日なら、トレイルでさらに2〜5頭に出会えます。

リンチャ島。 ロー・ブアヤでは詰所の近くに集まるドラゴンは少なめですが、トレイルはドラゴンにとって絶好の生息環境を通っています。人の食べ物から離れた野生の状態で見られる可能性は高い一方、見られる頭数の基本値はやや少なめです(一般的な散策で3〜6頭、コモド島は4〜8頭)。

「とにかくたくさんドラゴンを見たい」ならコモド島が確実です。「本来の生息地にいるドラゴンを見たい」ならリンチャ島のほうが良い体験になります。

ドラゴンの大きさ

コモド島。 いちばん大きなドラゴンはここにいます。記録に残る3.13メートルの個体もコモド島にいました。大人のオスは80〜90キロに達するのが普通です。

リンチャ島。 平均サイズはやや小さめで、大人のオスで70〜80キロほど。それでも迫力は十分で、体長は2.5メートルを超えます。

実際のところ、その差は「とても大きな恐竜」と「それよりほんの少し小さい、とても大きな恐竜」くらいのもの。巨大なオスの記念写真を撮ることが目的なら、コモド島に軍配が上がります。

トレイル

コモド島(ロー・リアン)。 1.5km、2km、4kmの周回コースの3種類。短いコースは平坦で埃っぽく、長いコースは小さな尾根を登って景色を楽しめます。ほとんどのツアーは2kmのコースを歩き、所要時間は45〜60分です。

リンチャ島(ロー・ブアヤ)。 1km、2km、4kmの3種類。起伏が多く、4kmのコースは湾を見下ろすビューポイントまで登ります。景色はリンチャ島のほうがはっきり上で、高低差があるぶん体力的にはやや大変です。

眺めが好きなら、リンチャ島の4kmトレイルは国立公園でいちばんのドラゴン散策コースです。

費用

同じです。 入園料(2026年の外国人料金で約IDR 400,000)、レンジャー料、保全協力金はどちらも同額です。リンチャ島のほうが近いぶん燃料代は少なくて済みますが、ほとんどのツアーパッケージはどちらに行っても同じ料金です。

所要時間

ラブアンバジョからコモド島まで。 スピードボートで2〜2.5時間。 ラブアンバジョからリンチャ島まで。 1〜1.5時間。

コモド島を訪れる日帰りツアーは、スケジュールに収めるためにほかのスポットをいくつか省くのが一般的です。リンチャ島に行く日帰りツアーなら、シュノーケリングの立ち寄り先を多めに入れられます。

ほかの野生動物

生態系は両島ともほぼ同じです。マカクザル、イノシシ、シカ(ドラゴンの主な獲物)、スイギュウ、ウミワシ。リンチャ島では野生のスイギュウの群れを見かけることが多く、コモド島ではレンジャー詰所の近くにマカクザルが多くいます。サルがバッグの周りをうろつくのを楽しめるか、迷惑に感じるかは人それぞれです。

ぴったりの旅を選ぶ

ツアーの一般的な行程

ラブアンバジョ発の日帰りツアーは、たいてい2つの島のうち「どちらか1つ」を訪れます。「あの有名なコモド島へ」を売りにするパッケージならコモド島、「混雑が少なく、シュノーケリングが多め」を売りにするならリンチャ島です。

船中泊クルーズ(2泊3日)では、どちらか、ときには両方を訪れます。一般的な行程では2日目にドラゴン散策があります。当社では、天気や海況、お客様の希望をもとに、散策当日の朝にどちらの島に行くかを選んでいただいています。

プライベートチャーターなら、旅程を長くとれる予算がある場合や、シュノーケリングの立ち寄りを1か所省いてもよい場合に、両方を訪れることもできます。

私たちのおすすめ

初めて訪れる方には、リンチャ島。とくに長めの4kmトレイルがおすすめです。混雑が少なく、ドラゴンの見やすさは同程度、そのうえ頂上からの眺めもある。大きいけれど混み合うコモド島より、心に残る体験になります。

リピーターの方や、とくにドラゴンの大きさに興味がある方には、コモド島。

8歳以上のお子さん連れのご家族には、リンチャ島。人が少ないぶん、レンジャーがグループをまとめやすくなります。

ピークシーズン(7月〜8月)に行く方には、断然リンチャ島です。

大人の大きなコモドドラゴンのクローズアップ、コモド国立公園
大きなドラゴンならコモド島、静かなトレイルならリンチャ島。お好きなほうをどうぞ。

注意点

島を選ばせてくれない催行会社もあります。格安の日帰りツアーでは、決まった島だけを訪れる固定スケジュールのこともあるので、予約前に確認してください。当社のコモド島日帰りツアーと船中泊クルーズは、どちらも島を選べます。

どうしても決められないときは、ご希望の日程を添えてWhatsAppで当社チームにご連絡ください。クルーズ船の寄港スケジュールを確認して(はい、ちゃんと追っています)、その日どちらの島が空いているかをお伝えします。

入園料やベストシーズン、ほかの見どころなど国立公園全体については、コモド国立公園ガイドで計画に必要な情報をまとめています。安全面が気になる方はコモドドラゴンは人間にとって危険?をご覧ください。

チャットで相談